CNN Heroesの栄光

2010年には、世界100カ国以上の視聴者から10,000通を超えるCNN Heroesの推薦が寄せられ、その中から視聴者投票でもっとも多い獲得票数獲を得たのは、ネパールでの少女売春撲滅に尽力するアヌラダ・コイララさんでした。"ヒーロー・オブ・ザ・イヤー"に輝いたコイララさんをはじめ、授賞式後には、トップ 10 Heroes受賞者のウェブサイトに膨大なアクセスや、世界中から多くの寄付やボランティアが寄せられるなど、このプロジェクトは、彼らの取り組みを広めるきっかけとなっています。さらに、授賞式にてコイララさんのプレゼンターを務めたハリウッド女優のデミ・ムーアが、同じように人身売買撲滅の活動をしていることからコラボレーションを組み、2011年にはCNNで1時間ドキュメンタリー番組『ネパール 奪われた子どもたち』の放送が実現。デミ・ムーアがナビゲーターを務め、コイララさんの活動を支援するとともに、ネパール政府までも動かす新たな力を生み出しました。

2011年ヒーロー・オブ・ザ・イヤーに輝いたアヌラダ・コイララさん

アヌラダ・コイララ

2010年のトップ10 Heroesの紹介

アヌラダ・コイララ

アヌラダ・コイララ

Anuradha Koirala

ネパールの少女たちを
売春地獄から救う

良い仕事を紹介すると騙され、売春斡旋業者に身売りされる少女たち。アメリカ国務省の調べでは、年間1万から1万5000人もの少女たちが騙され、ネパールからインドに売春目的で連れ去られている。アヌラダが1993年に立ち上げた少女たちの擁護施設「マイティ・ネパール」では、すでに1万2000人を救いだし、生まれ変わるためのリハビリを施している。

グアダルーペ・アリズペ・デ・ラ・ヴェガ

グアダルーペ・アリズペ・
デ・ラ・ヴェガ

Guadalupe Arizpe De La Vega

劣悪な環境の市民に
ヘルスケアを与え続ける

メキシコで最も治安の悪い街、フアレスで37年もの間、病気や怪我で苦しむ人々を守ってきた病院経営者。グアダルーペが設立した非営利団体「FEMAP基金」の支援のもと、日々900名以上もの治療費支払い不能の患者を受け入れ、看護と治療を与え続けている。彼女が与える癒しで街の人々は生きる希望をもらっている。そして彼女も「患者さんが元気になっていく、そのお手伝いができることが自分の喜び」と語る。

スーザン・バートン

スーザン・バートン

Susan Burton

元服役囚女性たちの
再生を応援

6度の服役を経験しつつも、更生して社会復帰したスーザン。彼女のように服役を終えて、ロサンゼルスのダウンタウンに戻っても、前科者のレッテルを貼られた女性たちに行く場はないという。絶望から再び悪の道に迷い込み、刑務所に戻るケースが大半だという。スーザンは、「リエントリー・プロジェクト」を立ち上げ、すでに400人もの自分と同じような境遇の女性たちに住む場所を与え、再び「人生」を取り戻す手助けをしている。

リンダ・フォンドレン

リンダ・フォンドレン

Linda Fondren

減量プログラムで
市民を「肥満」から脱却

6年連続で「アメリカで最も肥満の人が多い州」という不名誉に泣くミシシッピー州。肥満のために早死にしてしまった姉の無念をきっかけに、リンダは地元ヴィックスバーグの住民たちの減量プロジェクト「シェイプアップ・ヴィックスバーグ」を立ち上げた。ウォーキング大会や食育活動などを通じて、2500人が17週間をかけて、すでに15,000ポンド(6,803kg)の減量に成功している。

ナラヤナン・クリシュナン

ナラヤナン・クリシュナン

Narayanan Krishnan

温かい食事で
ホームレスたちを飢えから救う

スイスの5つ星ホテルでシェフとして名をあげていたナラヤナンだったが、2002年、母国インドへの旅行の際にホームレスたちが飢えている姿に直面し、衝撃を受ける。約束されていた一流シェフとしての道を捨て、無償でホームレスたちに食事を提供する非営利団体「アクシャヤ(サンスクリット語で:永遠)」を2003年に立ち上げた。毎日、400人以上のホームレスたちのもとを訪れ、朝・昼・晩と温かい食事を届けている。

マグナス・マクファーレン=バロウ

マグナス・
マクファーレン=バロウ

Magnus MacFarlane-Barrow

世界中40万人の
子どもたちに食事を

学生時代に旅行したボスニアが紛争で悲惨な状況下にあることをニュースで知ったマグナスは、自らにボスニアに支援物資を運んだ。1回で彼の支援活動は終わるはずだったが、結果的にマグナスは仕事も辞め、自宅も売り払い支援に没頭。以来18年も続いている活動は世界へと広がり、現在では非営利団体「メアリーズ・ミール」として、40万人もの恵まれない子ども達に食事を与える大規模なものへと育っている。

ハーモン・パーカー

ハーモン・パーカー

Harmon Parker

ケニアの村々を守り
繋ぐ架け橋に

洪水で命を落とすもの、川を渡り猛獣に襲われる者、川の氾濫で行き場を失い孤立する村々。このような状況からケニアの住民たちを救うべく、1997年から45もの橋を作ってきたハーモン。彼が作った非営利団体「ブリッジング・ザ・ギャップ」は名前のとおり、村と村、そして人と人の架け橋となり、物資の交流、情報の伝達など幅広く地元住民の生活を向上させている。

アキ・ラ

アキ・ラ

Aki Ra

戦時中の過ちを悔い
地雷撤去に命を捧げる元兵士

幼い頃に両親と引き離され、クメール・ルージュの兵士として育てられ、戦時中には自分の背丈よりも長いライフルを手に戦い、地雷を埋めていたアキ・ラ。長きに渡る戦いで、カンボジアには400~600万の地雷が埋められたと推測されている。2万人近くの死者を含む、6万人を超える犠牲者を出してきた地雷を、今度は自らの手で撤去すべく、1993年から始まったアキ・ラの新たな戦い。2008年には彼をリーダーとしたカンボジア人たちによる非営利の地雷撤去団体の設立につながり、すでに5万個以上もの地雷を取り除いている。

エヴァンス・ワドンゴ

エヴァンス・ワドンゴ

Evans Wadongo

太陽エネルギーLEDで
村に明かりを灯す

ケニアの田舎で育ったエヴァンスは、幼い頃自宅に電気がなく、灯油や薪ストーブで生活をしていた。その明かりでは暗い上に、家の中に煙が立ちこめ、目を傷めたという。大学時代に出会ったLEDをなんとか、自分と似た境遇の人々に届けられないかと、太陽エネルギーで充電できるLEDを友人たちと開発。すでに1万個以上のLEDを貧しい地域の村に無償で配り、彼らの生活と将来に明るい光を灯している。

ダン・ウォーラス

ダン・ウォーラス

Dan Wallrath

負傷した復員軍人たちに
HOMEを提供

国のために戦ったアメリカ軍兵士たちが負傷し、国に戻ったとき、待ち受けるのは苦悩だとダンは語る。健常者でなくなった身体では、住む家をバリアフリーにする必要があるが、そのような資金は国からは与えられない。建築家のダンは2005年に寄付金やチャリティで働いてくれる建築業者を集め、無償でバリアフリーの自宅を復員軍人たちに与える団体を設立。すでに4つの家を提供し、現在5つが工事中だという。

過去のヒーロー・オブ・ザ・イヤー
エフレン・ペニャフロリダ

2009年ヒーロー・オブ・ザ・イヤー

エフレン・ペニャフロリダ

Efren Penaflorida

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「教育」で非行から子ども達を守る

フィリピンのスラム街に生きる子ども達が行き着く先は、ギャングの手下となって悪事に手を染める人生だった。10歳未満の子どもでも、非行の道に誘惑され、人生を台無しにしている。そんな子ども達を救うため、エフレンは彼らに読み書き、算数、英語を教え、人生の選択肢を広げるチャンスを与えた。いまでは、エフレンが訓練したティーンエイジャーたちが、毎週土曜日に教材を荷車で運び、スラム街の一角を「教室」に変えて、2歳から14歳の子どもたちを教育。エフレンのおかげで非行に走らず、教育を受けられた子どもの数は、1500人を超えている。

エフレン・ペニャフロリダ

2008年ヒーロー・オブ・ザ・イヤー

リズ・マカートニー

Liz McCartney

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ハリケーン被災者たちの「家」を再建

2005年の夏にニューオリンズを襲ったハリケーン・カトリーナ。隣町である、ルイジアナ州セント・バーナード・パリッシュでも67,000世帯の被災者たちが住む場所を追われ、途方にくれていた。遅々として進まない復興作業の事実を知ったリズは恋人とともに被災地に入り、被災者たちの住む家を再建する、非営利団体「セント・バーナード・プロジェクト」を設立。彼女のプロジェクトに参加するボランティアは6000人に増え、120世帯に「家」を提供した。