この夏休み中国に旅行して、6月に開園したばかりの「上海ディズニーランド」を訪れた方もいらっしゃるでしょう。

上海ディズニーランドのオープニングセレモニーでは、ウォルト・ディズニー・カンパニーのボブ・アイガーCEO、上海市長の楊雄氏、中国政府から汪洋副首相が出席しテープカット行いました。また、オバマ大統領と習近平国家主席からの、祝電が披露され、政治的な要素も垣間見られました。

中国色を強調した園内

園内は、「中国らしさ」が所々で強調されています。
例えば、「ガーデン・オブ・12フレンズ」では、十二支をモチーフにした庭園です。その園庭の作品の中には、「トイ・ストーリー」シリーズに登場する豚のキャラクターのハムや、「くまのプーさん」に登場するトラのキャラクターのティガーなど、お馴染みのディズニーキャラクターが十二支とコラボしています。
また、ターザンなどのショーも全編北京語で上演されています。
中国らしさが演出される反面、ディズニーランド本来のアメリカの雰囲気には抑えられています。例えば、各国のディズニーランドの玄関口となっているテーマランド「メインストリートUSA」(東京ディズニーランドのワールドバザール)は、1900年初頭のアメリカの街並が再現されていますが、上海には存在せず、代わりにミッキーなどのディズニーキャラクターが暮らす街「ミッキーアベニュー」が玄関口となっています。
西部開拓時代のアメリカをテーマとした「ウエスタンランド」も上海にはありません。
トイ・ストーリーのキャラクター「トイ・ソルジャー」が米兵を思い起こさせるためか、香港やパリで人気アトラクションの「トイソルジャー・パラシュート・ドロップ」も無しです。
一方で、映画「トロン」をモチーフにしたジェットコースターなど、他のディズニーパークにはない、オリジナルアトラクションが多くなっています。

制約があっても魅力的な市場の中国?

他のディズニーランドと異なる上海ディズニーランドですが、背景には、中国側への配慮があったと思われます。
アイガーCEOは、「中国は人口が多いため巨大な市場であると同時に、まだ成長過程にある市場だ。規制などの課題があり、この市場に参入することは賭けの部分もあるが、長期的には当社に大きな成長をもたらす可能性が高い市場だと思う」と語っています。
ディズニーの中国進出は上手くいくのでしょうか?上海ディズニーランドの成否に注目です。

参考記事
オープニングセレモニーの公式動画
十二支の園庭、飲食店、メインストリートUSA、ターザンのショー、トイ・ソルジャーに関する部分で参考にした記事
ブルームバーグニュースのアイガーCEOへのインタビュー