イタリアの首都ローマ市長にビルジニア・ラッジ氏、北イタリアの工業都市トリノ市長にキアラ・アッペンディーノ氏。2人の女性市長がイタリアに誕生したことは、まだ記憶に新しいところです。
ラッジ市長は、37歳の弁護士で女性初の、そして最年少のローマ市長です。また、トリノ市長のキアラ・アッペンディーノ氏も32歳の女性です。

2人に共通するのは新興政党「五つ星運動」から立候補し勝利したことです。

新興政党「五つ星運動」とは?


ラッジ市長、アッペンディーノ市長が所属する「五つ星運動」は、イタリアのコメディアンであるベッペ・グリッロ氏と、政治活動家のジャンロベルト・カサレッジオ氏によって2009年に結党されました。当時イタリア政界で、汚職など政治的不祥事が相次いだことを背景に、既存政治批判を繰り広げてきました。

具体的な政策としては、政治の透明化や汚職の撲滅、政治家の給与削減、環境主義、EU離脱に関する国民投票の実施などを掲げています。インターネットによる投票で選挙の候補者を選出することでも知られており、インターネットを使った直接民主主義を実施しています。ラッジ氏も、ネット投票で市長選の候補者に選ばれました。

今回の市長選の結果は、レンツィ首相の求心力低下につながるのではないかと見られています。「反レンツィ氏」を掲げる「五つ星運動」は、今回の勝利をきっかけに、国政に携わることにも意欲を示しており、今後の活動に注目です。

<参考記事>

五つ星運動の政策

ネットを使った直接民主主義政党として評価されている五つ運動

ローマ市長選と同時に行われたトリノ市長選