アメリカでは、女性の労働者の賃金は男性従業員の8割程度、黒人男性従業員の賃金は白人男性の7割程度に留まるなど、性別や人種での賃金格差が問題となっています。しかし、米アップル社はそのような中、米国の従業員間で、性別や人種にかかわらず同一賃金を達成しました。

先月発表されたリポートによると、「この1年、米アップル社の従業員には職種や成果に基づき平等に賃金が支払われ、同一労働同一賃金が達成された。男性従業員に1ドルが支払われている場合、同じ仕事をしている女性従業員にも、男性従業員と同様に1ドルが支払われている。マイノリティーの従業員も、成果や職種に応じ、白人従業員と同様の賃金が支払われている。」とのことです。

アップル社は今後、世界各国の従業員の賃金の状況についても分析を行い、性別や人種による格差が生じていれば、同一労働同一賃金を実現するための対策を行う」と明言しています。

格差問題に取り組み始めたIT系企業


アップルに先駆ける形で、Facebookは今年の4月、男女間における賃金格差を解消したと発表。また、マイクロソフトも「男性従業員に1ドルが支払われている場合、同じ職種の女性従業員には99.8セントが支払われている」として、賃金格差がほぼ解消されていることを明らかにしました。

賃金格差の解消を達成した米アップル社ですが、先のリポートでは、世界各国のアップルの従業員の内、68%が男性、32%が女性で、アメリカ国内の従業員の内、56%は白人の従業員で占められていることも明らかになりました。

アップルが真の意味で多様かつ包括的な企業になるまでには、まだ時間がかかりそうです。

<参考記事>
アップルの「インクルージョンとダイバーシティー」に関するレポート

アメリカにおける男女賃金格差

アメリカにおける人種間賃金格差

2月のクックCEOの発言