「人類最良の友」といわれる犬。かつてオオカミだった彼らは、人間と共存するにつれ、さまざまなサイズや容姿を持つ犬になりました。各国の畜犬団体(頭数や犬種標準を管理する団体)が発表している人気ランキングをもとに、世界のかわいすぎる犬を紹介しましょう。

ラブラドール

■ラブラドール・レトリーバー

16世紀にイギリスや北欧の漁船に同乗し、カナダのラブラドル半島へ渡った犬が祖先と考えられています。18世紀後半に再び漁船に同乗してイギリスに戻り、頭数が増えていきました。明るく聡明な犬種で、盲導犬や警察犬として世界中で活躍しています。水遊びをとても好みます。「Retrieve」という名の通り、回収する作業が得意です。

ジャーマン

■ジャーマン・シェパード・ドッグ

優秀な犬を求めたドイツ人により、18世紀後半から計画的に生み出された犬種です。落ち着いた性質に勇気を備えています。訓練しやすいことも大きな特徴で、軍用犬として各国で活躍しています。家庭犬としても素晴らしいパートナーになってくれる犬種です。

プードル

■プードル

ヨーロッパ各地にいた巻き毛の犬がルーツです。16世紀頃にフランスで人気が出たことから、フランス原産の犬とされています。カットによってかわいらしくも優雅にもなり、ファッショナブルな犬種です。賢く活発なタイプが多く、小さいトイプードルでも存在感を発揮してくれます。

イングリッシュ・コッカー・スパニエル

■イングリッシュ・コッカー・スパニエル

9世紀のイギリス法典に登場するほど長い歴史を持ち、スパニエルの中で最も人気が高い犬種です。明るく愛情深い性質を持つ一方、追跡用の猟犬として使われる高い身体能力を備えています。

ゴールデン・レトリバー

■ゴールデン・レトリーバー

イギリスで誕生した犬種ですが、詳しい歴史はわかっていません。昔からイギリスにいたイングリッシュ・セターなど、さまざまな犬種を交配して生まれた犬がルーツと考えられています。従順でとてもフレンドリーな犬種です。

チワワ

■チワワ

メキシコ原産の小型犬を持ち帰ったアメリカ人によって、19世紀頃に現在の姿になったとされています。世界最小の小型犬! スムースとロングの2種類の毛質があります。性質は活発で勇敢ですが、育て方によってはやや内向的になることもあります。

shutterstock_551895136

■フレンチ・ブルドッグ

18世紀フランスで、ブリーダーによって生み出されました。愛嬌たっぷりのぺちゃんこの鼻を持つ容姿は、瞬く間に大人気に。特に貴婦人や芸術家に好まれました。社交的で活発な犬種ですが、興奮しやすい傾向も。豊かな表情がフォトジェニックです。

ブルドッグ

■ブルドッグ

16世紀より以前からイギリスで闘犬として用いられていた犬がルーツです。18世紀頃、改良によって鼻が短くずんぐりした体型に変わりました。闘犬としての性質は改良により抑えられ、力強く忠誠心がある犬として世界中で愛されています。

ダックスフンド

■ダックスフンド

中世からドイツで活躍してきたアナグマ猟の猟犬です。やや短足の体型は、アナグマの巣穴に入りやすくするために改良されたもの。サイズは小さい順に、カニーンヘン、ミニチュア、スタンダード。毛質はスムース、ロング、ワイアー(ゴワゴワした感触)。ドイツではスタンダードのスムース、日本ではミニチュアのロングが人気です。

パグ

■パグ

15世紀頃、中国からオランダに渡り、王室を始め、人々を夢中にさせた犬種。現在もオランダ王室のシンボルになっています。ファニーフェイスと呼ばれる愛嬌のある顔はSNSでも人気。かわいい表情や活発なしぐさは、周囲を笑顔にしてくれるでしょう。

■イギリスの人気犬種

1873年に設立された世界最古の畜犬団体「ケネルクラブ」によるランキング。イギリス原産のラブラドール・レトリーバー、イングリッシュ・コッカー・スパニエル、フレンチ・ブルドッグのような短頭種が人気です。

The Kennel Club
https://www.thekennelclub.org.uk/media/1098176/top_20_breeds_2015_-_2016.pdf

■アメリカの人気犬種

1884年に設立されたアメリカの畜犬団体「アメリカンケネルクラブ」によるランキング。イギリスと同じくラブラドール・レトリーバーが1位! 住環境が広いせいか、ラブラドール・レトリーバーやジャーマン・シェパード・ドッグといった大型犬が人気を集めています。

American Kennel Club
http://www.akc.org/content/news/articles/the-labrador-retriever-wins-top-breed-for-the-26th-year-in-a-row/

■日本の人気犬種

1949年に設立された日本の畜犬団体「ジャパンケネルクラブ」によるランキング。トイ・プードル、チワワ、ミニチュア・ダックスフンドなどの小型犬が圧倒的に多いことが特徴です。日本原産の柴犬は5位ですが、別の畜犬団体(日本犬保存会など)に登録している犬もいるため、実際の人気は下記のランキングより高めです。

Japan Kennel Club
http://www.jkc.or.jp/modules/publicdata/index.php?content_id=19

■まとめ

世界中で「かわいすぎる!」と話題の犬たち。国によって人気の犬種は異なりますが、彼らが人類最良の友であることに変わりありません。かわいさのあまり衝動的に欲しくなるかもしれませんが、容姿に加えて性質や特徴などをよく調べて、家庭に合った犬を考えることが大切です。