最近、テレビや新聞でFinTech(フィンテック)という言葉を耳にすることが増えてきました。フィンテックとは、一体何でしょうか。

フィンテックとは?

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FinTech(フィンテック)とは、金融(Finance)と技術(Technology)を組み合わせた造語で、ITによって起こされる金融領域のイノベーションを指します。例えば、決済技術や暗号化された仮想通貨、そしてオンライン融資などの分野で、インターネットやITを使ったサービスが続々と登場しており、これらがフィンテックに分類されます。

では、なぜこのタイミングで金融領域にイノベーションが起きているのでしょうか?

それは、ビットコインの基盤技術である第三者と分散して取引を管理し合うブロックチェーンなどの新たな技術的進歩や、スマホの世界的な普及、そして金融危機などによって、金融分野に変化の余地があることがわかってきたためです。

そして、法規制の緩和などによって、金融業界もフィンテックの潮流を無視するわけにはいかなくなり、いよいよ一過性のトレンドから抜本的な変化へと繋がり始めたのです。

アメリカではすでに巨大サービスも

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フィンテックの流れがいち早く根付いたアメリカ・シリコンバレーや、世界の金融都市であるイギリス・ロンドンでは、すでに巨大なサービスが登場しています。

2014年12月にニューヨーク証券取引所で上場を果たしたLending Club(レンディングクラブ)は、上場時に時価総額が1兆円以上を付けました。オンラインで個人投資家からお金を集め、それを個人の借り手に融資する事業を行っています。

また新興企業のStripe(ストライプ)は、簡単な決済システムを開発した企業として注目を集めており、欧米ではPayPalと並ぶ存在になりつつあります。

他にも人工知能が資産運用をアドバイスするサービスや、シンプルな家計簿サービスでありながら、爆発的に広がっているサービスもあります。ビットコインなど仮装通貨に関するサービスも、フィンテックの1つとして注目されています。

警戒の声も

もちろん金融の領域は、社会的な信用や安全性が求められるために、数多くのサービスが闇雲に生まれるのを警戒する声もあります。

ビットコインを使った犯罪の可能性や、クラウドで金融情報を管理することでの安全性への危惧も指摘されています。

またイギリスでは、巨大なフィンテック企業の1つで、決済ベンチャーのPowa Technologies(パワ・テクノロジーズ)が破綻したことで、フィンテックへの過剰な投資がバブルであるという声も挙がっています。

しかし、金融業界がITによって大きなイノベーションに飲み込まれるフィンテックの動きは、もはや一過性のものではありません。むしろ、安全性や危険性をしっかりと認識した上で、この変化の波を新たな産業の創出に活かしていこうという動きが進んでいます。

フィンテックが今後生み出していくであろう、大きな変化から目が離せません。