伝統の「背番号10」を背負う、日本代表のエース・香川真司

2011年、それまで9年間チームの絶対的な司令塔として君臨してきた中村俊輔から、伝統のエースナンバーである「背番号10」を託されたサッカー日本代表・香川真司。国内での評価は、日本人選手の中で常にトップです。

ボルシア・ドルトムントで2年目を迎えた2011-2012シーズン。香川はトップ下の司令塔として活躍し、31戦13得点とゴールを量産。チームをドイツ・ブンデスリーガ2連覇に導き、年間ベストイレブンにも選出されました。

選手としての力を認められ、翌シーズンからイングランド・プレミアリーグの名門であるマンチェスター・ユナイテッドへ移籍し、世界のスタープレイヤーへと続く階段に一歩足を踏み出しました。しかし、順調にサッカー選手としての階段を上ってきた香川ですが、その移籍を機に悪戦苦闘の日々が始まりました。

“一起跑 Running together” / Sunday League: Hong Kong Falcon vs Paulista / 香港足球 Hong Kong Football (Soccer) / SML.20130428.6D.03394.C169Photo By See-ming Lee via flickr

プレイヤーとして壁にぶつかったマンチェスターU時代

「日本人があのマンUでプレーしている」。その事実だけで日本のサッカーファン誰もが歓喜に湧いたのではないでしょうか?日本だけでなく、海外のマンUサポーターも大きな期待を寄せていたと思います。世界中から注目されていただけに、一体どれほどの評価をされていたのか気になりませんか?それでは、実際に当時の海外の反応を見ていきましょう。

世界のビッグクラブであるマンUサポーターも、香川のプレーに魅了される

「彼は小さいかもしれないが、私が会った最もよい攻撃ミッドフィルダーのうちの1人である!」と、マンUサポーターは香川のプレーを絶賛していました。フィジカルの強い選手が集まるプレミアリーグにおいて、小さい体ながら切れ味鋭いプレーをする香川の評価は高かったのです。

アジア人初の偉業を成し遂げた香川に期待を寄せるマンUサポーター

2013年3月2日、香川はアジア人初となるプレミアリーグでのハットトリックを達成し、出場機会が減少してきた中で、眠っていたポテンシャルを発揮し始めました。

「香川は今日驚異的だった!!彼が世界の最もよいプレーヤーのうちの1人であることを示した」と、マンUサポーターにも翌シーズンに期待を持たせる結果を残しました。

しかし、シーズン終了後に27年間マンチェスターUの監督を務めてきたアレックス・ファーガソン監督が退任。モイーズ新監督のチーム構想から外れるようになってきました。少ない出場機会で奮起するも結果は出ず、2014-2015シーズンから出場機会を求めて、古巣のドルトムントへ移籍したのです。

香川のドルトムント復帰に対しての反応は?

かつての輝きを失い、不調が続いている中でのドルトムント移籍に対し、現地のサポーターや日本国内の反応はどうだったのでしょうか?

快く迎え入れるドルトムントサポーター

「おかえり香川!!!」と現地からは歓迎されています。一度は去りましたが、ドルトムントサポーターの香川への愛は健在ですね!

国内からは、現実的な評価を交えながらも、ドルトムントへの復帰に対して素直な喜びのコメントがありました。日本サポーターも、実の息子のように香川を可愛がっていたクロップ監督のもとで、伸び伸びとプレーしていた頃の香川復活を望んでいました。

古巣に戻ってからも不調が続く香川

マンUでの試合出場の少なさから試合感を取り戻せない香川。自身の不調と共にチームも苦しい状況に陥り、海外からも「香川は、より悪くなった」と評価は下降線を辿っていきました。

結局、2014-2015シーズンでチームは7位と低迷、香川の恩師であるユルゲン・クロップ監督の退任が発表されました。自分を育ててくれて、復帰の際にも快く迎え入れてくれたクロップ氏への恩返しのためにも、香川は翌シーズンに向けて気持ちを奮い立たせていくのです。

復帰2年目を迎え、好調なスタートを切った香川

2015-2016シーズンが始まり、ドルトムントは開幕3連勝と上々な滑り出しを見せました。香川もトップ下でチームの司令塔として輝きを放ち、1戦目のアシストに続いて、2戦目には股を抜く技ありの今季初ゴール。

「完全復活」を予感させる香川に対する、現在の国内外ファンからの評価をチェックしましょう。

香川の復活を信じていたファン

「香川とファン」。まるで帰ってきた子供を迎え入れているようですね。復活を信じて待っていたファンたちは、本当に嬉しそうな表情を見せています。さしずめ香川は「ドルトムントの息子」ですね。

「それは「23」シンジ香川、みんなである。」この言葉から分かる通り、ドルトムントサポーターと香川は一心同体であり、家族なのです。

香川の活躍は、世界へ飛び立つ日本人へのエール

「私達に必要なすべては香川真司である(^_^)vそれは大きいゲームだった。日本のSAMURAIシンジへの感謝!!!!!!」海外にいる日本人の声です。香川の活躍は、国内だけでなく、海外の日本人ファンにも勇気を届けるんですね。

国内のファンも香川の「完全復活」を確信しているようです。何といっても香川は日本のエース。この好調ぶりを、日本代表の試合にも繋げていってほしいですね。

自信を取り戻すことが「完全復活」への“カギ”

一時はサッカー選手としてのどん底を味わった香川ですが、ここにきて本来の輝きを取り戻しつつあります。酷評された時期もありましたが、全体的に香川への評価は高いことが分かりました。

以前は、試合中不安な表情でプレーしているようにも見えましたが、今シーズンは開幕から、明るい表情でゲームを楽しめているように映ります。恩師であるクロップ氏が言っていたように、自分のプレーに自信を取り戻した時、本当の意味での「完全復活」と言えるでしょう。

文:Social Likers! by JCTV

画像出典:PIXTAflickr