日本を代表する“負けない”エース 田中将大

“24勝0敗”。この前人未到の成績を叩き出し、日本球界のみならず世界にも衝撃を与えた当時楽天イーグルスの絶対的エース、田中将大。

これは、元祖“負けない”エースであるソフトバンクホークスの斉藤和巳も成し遂げられなかった偉業中の偉業。

その堂々たる成績を引っさげ、総額161億円の7年契約という破格の契約で、メジャーリーグの名門であるニューヨーク・ヤンキースに入団しました。

移籍1年目から、「20勝」「サイヤング賞」は確実と、米国の各メディアからの期待はそうそうたるものでした。しかし、そんな田中でも、メジャーリーグという日本とは全く異なる環境に苦しむことになります。

開幕戦から勝ち続け、移籍1年目でヤンキースのエースへ

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2014年4月4日、初めてメジャーのマウンドに立った田中は、見事に初勝利を挙げました。そこから怒涛の6連勝、公式戦の無敗記録を“34”まで伸ばしました。

その後は負けも喫しましたが、7月3日の登板で12勝目を挙げ、移籍1年目にも関わらず、名実ともにヤンキースのエースへと、誰もが認める存在に登り詰めたのです。

では、当時の国内・海外からの田中に対する評価を見ていきましょう。

期待通りの活躍に、国内外の国内外の人が歓喜

「アメリカに来たばかりなのにすでに完全試合達成寸前までいってるよ。」

「ロビンソン・カノをくれ。アレックス・ロドリゲスをくれ。田中将大をくれ。」メジャーリーグを代表する選手と名前を並べる田中将大。他チームのファンからも歓喜の声があがっていました。

楽天時代から続く田中の負けないピッチングと、16試合連続クオリティスタート(6回以上、自責点3以下)をマークする安定した立ち上がりに、「既にヤンキースのエースだ」と内外の日本人が歓喜に湧きました。

ヤンキースファンも認める存在に

「田中はただの最高のルーキーではない。こいつは真のエースであり、今やヤンキースのMVPだ。」

評価に厳しいと言われるヤンキースファンから認められました。2013年は、ポストシーズンに進めないという不本意な成績だったこともあり、田中の存在は本当に大きかったようです。

好調なスタートを切った田中ですが、右ひじの違和感から故障者リスト入り。7月10日に「右肘じん帯の部分断裂」と診断され、選出されたオールスターゲームも辞退することになってしまいました。

右ひじの故障による周囲の声は?

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開幕から順調だっただけに、この診断結果を聞いたファンの落胆ぶりは相当なものでした。故障個所が右ひじということもあり、「トミージョン手術(じん帯再建手術)」の可能性も噂され、長期離脱の不安がよぎりました。

その当時のファンの声です。

ショックを隠せない日本ファン

「トミージョン手術」は、約1年のリハビリを必要とするため、1シーズン以上を棒に振ることになります。国内ファンのショックは相当なものでした。

故障の原因として、メジャーの環境の違いやチームの起用方法が大きいと言われています。マウンドの固さによる体への負担、ローテーションを中4日で回すメジャーの起用による勤続疲労など。

最近では、ダルビッシュ(レンジャーズ)が「トミージョン手術」を受けました。歴代のメジャーリーガーでも、2011年松坂大輔(今季からソフトバンク)、2012年和田毅(カブス)、2013年藤川球児(今季途中から高知ファイティングドッグス)と、日本プロ野球でトップクラスの投手たちでも、メジャーへ渡ると必ずと言っていいほど、ひじを故障してしまうのです。

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メジャー移籍から2年連続2桁勝利を達成した田中

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メジャー2年目を迎えた田中。怪我の影響が心配されましたが、順調に開幕を迎えました。しかし、4月28日に右手首の腱炎と右前腕部の張りで再び故障者リスト入りしてしまいました。

ヤンキースファンは、「昨年痛めた右ひじと関連があるのでは」と胆を冷やしましたが、6月3日復帰登板に成功。そこから順調に勝ち星を重ね、8月28日には日本人投手では野茂、松坂、ダルビッシュに次ぐ、メジャーデビューから2年連続2桁勝利を達成しました。

故障に苦しみながらも結果を残し続ける田中に対し、国内外からの評価に変化はあったのでしょうか?

現地テレビ局のライターは評価しつつも、「もっと出来るはず」という声を投げる

「ヤンキースは田中将大をスター扱いしてる。田中にはスターらしい投球をしてもらわないと。」

田中が残してきた成績に一定の評価は下しつつも、まだまだ出来るはずと期待を投げかける現地局のライター。今以上の成績を残したとき、田中の誰からも認められる偉大な投手となるのでしょう。

「田中将大の完投によりヤンキース勝利!!!!!!なんというエースだ!」

ヤンキースファンも田中のピッチングに酔いしれています。度々故障に見舞われようとも、チームのエースという評価は変わらないようです。

田中の成績に国内からは驚きの声

9月13日には12勝目を飾りました。勝ち星を積み重ねる田中に、国内からも驚きと称賛の声が挙がっています。

怪我とチーム状態の悪さが重なろうとも、常に全力で結果を追い求め、勝利に結びつける。その姿勢が絶対的エースと呼ばれ続ける所以なのでしょう。

守る存在が増え、田中の勢いは加速する

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まだ2年目ですが、田中のヤンキース内での地位は揺るぎないものになりつつあります。

先日、妻でタレントの里田まいさんが第1子を妊娠したと発表しました。田中にとっては守る存在が増え、更なるパワーの源になることでしょう。

ヤンキースのエースとして、チームにワールドシリーズ優勝をもたらすことを期待したいものです。

文:Social Likers by JCTV

画像出典:PIXTA